業種

障害福祉サービス事業所名:BOCCHI

2010年主たる利用者を精神障害者とする就労継続支援B型と自立(生活)訓練の多機能型事業所として八幡東区に開所しました。母体となるNPO法人わくわーくが実施する地域コミュニティ活動と大きく関り、地域の多世代多様な方々や企業や学校と繋がりながら、ひとりひとりの持つ力を社会で発揮することができるように幅広い取り組みをしています。今回ご紹介するKAMIKURUプロジェクトは、企業や学校、行政と共に紙の循環を通して、モノ・コト・ヒトがアップサイクルしていく地域共創の実践です。他にもピアノのアップサイクルなる「ピカピアノプロジェクト」、放置竹林の課題を竹楽器製作によって啓発する「Bamboonプロジェクト」などユニークな取り組みの中からBOCCHI利用者の仕事を創り出せるように工夫を凝らしています。このような取り組みについて、メディアの取材を受けたり、令和4年に内閣府バリアフリーユニバーサルデザイン推進功労者・内閣特命担当大臣表彰優良賞に選ばれるなど、皆様に少しずつ知っていただく機会が増えてきています。

KAMIKURUプロジェクト、作業風景写真1枚目
KAMIKURUプロジェクト、作業風景写真2枚目

企業名:エプソン販売株式会社

エプソングループは【「省・小・精」から生み出す価値で人と地球を豊かに彩る】というパーパスを制定し、さまざまな社会課題解決への貢献に向けて活動しています。エプソンらしい取り組みのひとつに、「ゆめ水族園」という活動があります。施設から中々外出できない障がいを持った皆様に少しでも感動や喜びを味わっていただくことを目的に、プロジェクターを使って、映像・音楽などによる感覚刺激を作り出し、豊かな感覚体験をお届けする社員参加型のエプソンならではの取り組みです。病院内や介護施設などの一室を移動式の水族園に仕立て、一人でも多くの方に豊かな感覚刺激体験の時間をお届けできるよう活動しております。

「省・小・精」から生み出す価値で人と地球を豊かに彩る

「ゆめ水族園」は社員の業務を超えた取り組みと、映像・音楽制作へのご協力、各施設の皆さまのご協力によって支えられています。「KAMIKURU」も、NPO法人わくわーく様をはじめとした北九州市民の皆さまによって活動の輪を広げることができています。


また、エプソンではダイバーシティ&インクルージョンの実現を目指し、障がい者の方々の雇用にも力を入れています。2つの特例子会社を持っており、その1つであるエプソンミズベ株式会社は、その人の個性や強みが生かせる業務を、適材適所で配置し活躍できる場を構築しています。

エプソングループの企業紹介HPhttps://www.epson.jp/corporate/

ゆめ水族園HPhttps://corporate.epson/ja/sustainability/citizenship/fantas-aquarium/


エプソンミズベHP (https://corporate.epson/ja/about/network/domestic/epsonmizube/?rdct=mizube


地域共創プロジェクト「KAMIKURU」の取り組み

「KAMIKURU(カミクル)」は、地域で生まれる古紙を回収し、アップサイクルすることで、紙の循環に新たな価値を提供する、地域共創プロジェクトの愛称です。(正式名称:紙の循環から始める地域共創プロジェクト)八幡東区を中心に「九州ヒューマンメディア創造センター」を拠点として、近隣地域で生まれた古紙をエプソンの乾式オフィス製紙機「PaperLab(ペーパーラボ)」※で再生し、さらにエプソンのプリンターを利用して再生紙からアップサイクル品の開発・共創・地域還元を行っています。アップサイクル品は多様な種類があり、色々な用途に活用できる色紙や厚紙、手提げ袋、名刺、学校の卒業証書など様々な場でご活用いただいています。その中で、NPO法人わくわーく様には古紙の回収・仕分け(ホッチキスの芯がないかなどの確認)・再生紙の生産(機器の準備、操作)、さらにアップサイクル品の作成から提供までを担ってもらっており、ご活躍いただいています。わくわーく様からは「参画している利用者の方々がお仕事を休まなくなった」と嬉しいお言葉もいただくことができました。「KAMIKURU」にご参加いただいたことにより、地元の企業や学生さんたちとの交流が生まれ、仕事のやりがいを感じモチベーションの向上にも繋がっています。

紙の循環から始める地域共創プロジェクトのパンフレット

「KAMIKURU」は、SDGsの目標項目4,6,7,8,9,11、12、13,15、17の計10項目に繋がる活動です。また、本取組を題材にした環境教育などの出前授業を年間通して実施しており、地域の一人ひとりが身近な紙の循環システムを理解することで、地域全体でSDGsへの理解も深めることができ、持続可能な社会の実現に向けてのマインドの醸成にも貢献しています。


今後も共創パートナーの皆様と共に、より多くの方々に「還元」できるよう活動を続けていきます。

活動の詳細は「KAMIKURU」のHPに掲載中(https://kamikuru.jp/

「プロジェクトによる効果」と「アップサイクル品の販売」を説明した図

※「PaperLab」とは、水をほとんど使わず再生紙を生産できる機械。機器内の湿度を保つために少量の水を使用しますが、製紙時には水を使わず、大がかりな給排水設備を必要としないため、環境負荷低減に貢献できるものとなっています。

「古紙の仕分け」から「PaperLab」までの解説、および完成したアップサイクル品の種類までを表現した図

障害福祉サービス事業所名:桑の実工房

1997年知的障害・発達障害の方達の日中活動の場を創出するために八幡西区で創業。2003年に社会福祉法人の認可を受け、現在、障害福祉サービス事業所「桑の実工房」には、40名の知的障害・発達障害の方達が通所利用している。個々に応じた将来の暮らしを実現するための「生活支援」と染色・木工・調理・受注作業・ペイント・小倉織等の多様な「生産活動」を行っている。オリジナル商品の評価は高く、北九州市立美術館のミュージアムショップでも販売されている。2021年に北九州で開催された「世界体操・世界新体操」では、記念品として藍染ハンカチが採択された。また、SDGsモデル企業として北九州市ホームページで紹介されている。

染色・木工・調理・受注作業・ペイント・小倉織等の多様な「生産活動」の風景写真1枚目
染色・木工・調理・受注作業・ペイント・小倉織等の多様な「生産活動」の風景写真2枚目

企業名:大英産業

1968年「ひとつぐらい真面目な不動産会社があっていいはず」という創業者の想いのもと、大英産業を設立。新築分譲事業を中心に、九州・山口エリア全域に住宅の供給を行い、新築分譲マンション事業では2021年から3期連続で販売ランキング九州No.1(住宅流通新報社調べ)、新築分譲戸建事業では北九州都市圏低層住宅着工棟数10年連続No.1(住宅産業研究調べ)を獲得。2019年には福岡証券取引所に上場し、「元気な街、心豊かな暮らし」の理念と「地域愛着経営」の方針のもと、住まいの提供だけではなく街づくり・再開発事業や人々の暮らしに関わる商品・サービスの展開を志す。「2020北九州SDGs未来都市アワード」にて「SDGs賞(企業部門)」を受賞、総合不動産企業として社会・地域の課題解決をしながら事業を推進する。https://www.daieisangyo.co.jp/


SDGs未来モデル発信事業のロゴ

北九州みらいキッズプロジェクトの取り組み

北九州みらいキッズプロジェクトの取り組み図、1枚目
北九州みらいキッズプロジェクトの取り組み図、2枚目

建築現場で発生する住宅端材から、座面と脚の材料をシニア大工さんが切り出す。「桑の実工房」はそれぞれの部材の作業単価を設定し、研磨作業を請け負っている。このようにアップサイクルされた材料は、幼稚園や地域イベントで行う「出張こども大工」のイスづくりの木材キットとなり、こどもたちの元へ。大工体験中は、大英産業の現役シニア大工や地元大学生がこどもたちのサポートを行っている。このプロジェクトは北九州SDGsクラブプロジェクトチームに認定されている。大英産業と桑の実工房では、このプロジェクトをきっかけに、障害のある方達のスキルを活用し、マンション事業部のポスティング作業にも発展している。

知的障害・発達障害の方達の日中活動風景写真1枚目
知的障害・発達障害の方達の日中活動風景写真2枚目
知的障害・発達障害の方達の日中活動風景写真3枚目
知的障害・発達障害の方達の日中活動風景写真4枚目
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